つなぎ隊ブログ

おくりいえ34.宮崎より 﨑村家

おくりいえ34が開催された宮崎より、素敵なメッセージと写真が届きました☆
嬉しいっ!!!ありがたい限りです♡

ーーー
「⾦沢発・おくりいえプロジェクト」に触発され、九州宮﨑で開催しました!
宮﨑には元々町家は多くありません。それは地理的、歴史的な要因ですが、それでも⽇向灘に⾯する⼀部の港町にはかつて賑わいがあった地域があります。その⼀つが宮崎市⾚江城ケ崎地区で、今回は「﨑村家」の解体⼯事前にお掃除と展⽰等のイベントを⾏いました。

この﨑村家は増改築を重ねているのですが、北側の旧⻘島街道に⾯した部分は明治初期の建築。煙草屋の店先として、また奥は住居として活⽤されてきました。近年、建物は使⽤されていませんでしたが、解体することに伴い宮崎県建築⼠会を中⼼に建物の図⾯化のための調査をしていましたら、内部には資料性の⾼い書籍や書物などが⼭積されていることも判明し、⽂化財研究の先⽣⽅、更には地域住⺠のまちづくりグループの皆さまも加わり、今回の“おくりいえ”を開催する運びとなりました。

みんなでお掃除ではかなりの作業量となりましたが、それでも終わってみると⼼地良い疲れでした。そして、5⽇間のイベント中の来場者はなんと335 名!
﨑村家のご親戚の皆さま、ご当主の古いお友達、昔から前を歩いていたご近所さん、古い建物に興味がある⼈、などなど。。。地元新聞やTVに取り上げられたことも⼀因かも知れませんが、それでもこれだけ多くの⼈がこの建物を通じ、結ばれていたことにスタッフ⼀同、⼤感動でした。

⾚江城ケ崎という地区が江⼾期から昭和初期にかけて商業で栄えた過去がありますが、現在は閑静な住宅地となっています。その過程で物流輸送の形態が変わり、戦⽕に晒され、都市計画の影響も受けました。それでも多くの⽅がこの地区に思いを馳せて来場されて来ました。それは差し詰め⼤淀地区の⼤同窓会の様相を呈しており、来る⼈を懐かしさと笑顔が包んでいました。

イベント終了後から解体作業が始まり、この崎村家の現在はもう更地になっています。ただ、某⼯務店さまが古材をそのまま回収され、来るべき時にそれらを⽤いた建築でこの町家の雰囲気・匂いを再⽣させたいと語っておられました。

宮﨑で初めて⾏ったおくりいえ。建物と⼈、地域と⼈、過去と今の⼈、それら全部が⼈と⼈を結びつけてくれる。こんな胸いっぱいの充実感を与えて頂いた多くの⽅々に感謝です。ご当主﨑村さん・ご親族の皆さん、⾚江地域まちづくり推進委員会の皆さん、宮崎歴史資料ネットワークの皆さん、⾦沢おくりいえの皆さん、今回のイベントにご来場頂いた全ての皆さん、⼤感謝です!
またどこかでお会いしましょう。

<⽂責> 福添勝郎(宮崎県建築⼠会)
ーーー

■おくりいえ34「﨑村家」|宮崎県宮崎市恒久1-3-13|2016.4.29.fri.-5.7.sat.
・4.29.fri.10:00-15:00、みんなでお掃除
・5.3.tue.-7.sat.13:00-19:00、城ヶ崎写真館(昔の街並み写真展示)&アート展示
・5.3.tue.-7.sat.18:00-20:00、ライトアップ
・5.7.sat.14:00-16:00、お茶会
・5.7.sat.19:00-20:00、フィナーレ

コメント

コメントお待ちしています。

投稿





*

画像投稿できます(JPEG画像のみ)

記事
月別